『淘宝(タオバオ)』とは?
■『淘宝(タオバオ)』とは
『淘宝(タオバオ)』とは、ネット上の企業間取引で世界最大手のアリババが2003年5月に設立しました。
アジア最大のオンラインショッピングモールです。
日本で言えばAMAZONや楽天市場、Yahoo!ショッピングといったサイトに当たります。
中国のインターネット利用者は既に6億人を超えており、QQ/WeChat、そしてタオバオで音楽、ゲーム、チャット、検索、買い物を楽しんでいます。また、6億人のうちの1/2以上の人が毎日ネットショッピングを楽しんでいます。
同時に商品をネットで販売する個人も会社も増えています。
中国のネット人口はすでに5億人を突破し、世界最大のネット人口を抱えています。
EC利用者数も2012年には2億4700万人に達し、既に日本の総人口の2倍に迫る勢いです。
それでもまだインターネットの普及率は40%程度で、今後も伸び続けることは間違いありません。ECの市場規模も2012年には約1兆3000億元(約19.5兆円)に達し、2016年には3兆6000億元(約54兆円)を超えると予測されています。そのEC市場の90%以上がタオバオで取引されています。いかに巨大なショッピングサイトかいうのがお分かり頂けると思います。
そこにはありとあらゆるものが売られており、値段も日本の価格と比べると激安です。日本の雑貨の90%以上が中国から輸入されていると言われるくらいですから、この商品数と値段の安さは容易に理解できます。
■『淘宝(タオバオ)』が普及した2つの理由
『淘宝(タオバオ)』がこれほどまでに中国で普及した大きな理由として、二つの仕組みの導入が考えられます。
1つは阿里旺旺(アリワンワン)というチャットシステムの導入です。
中国人はお話好きでまた買い物する時は必ず商品についていろいろ確かめるのが習慣になっています。
ネットショップではQQチャットやWeChatでネットショッピングすることが普通に行われ、タオバオの場合は
専用のチャット板阿里旺旺(アリワンワン)という訳です。
メールでの質疑応答に比べて対応が早く、インターネットに接続できる環境があれば、通信費用がほぼ無料で済みます。注文の際のショップとのネット取引の履歴が残せるのも阿里旺旺(アリワンワン)チャットのメリットと言えるでしょう。
もう1つは支付宝(アリペイ)と呼ばれるエスクロー機能をもつ決済方法の導入です。
支付宝(アリペイ)の仕組みですが、商品を購入する際に、自分の支付宝(アリペイ)を使い、支付宝(アリペイ)に商品代金を預けます。
タオバオ店舗は、アリペイに商品代金が支払われた事を確認すると、商品を出荷します。この時点では、タオバオ店舗には商品代金は支払われていません。
ネット取引の際に中立な第三者決済機関としての支付宝(アリペイ)を用いることで、購入者の代金未払い、販売者の未発送などのトラブルを解決してくれました。
その後、商品が届いた事を確認して、商品受取りを支付宝(アリペイ)に伝えます。そうすると支付宝(アリペイ)に預けていた商品代金が、タオバオ店舗へ商品代金が支払われます。
現在、淘宝(タオバオ)での決済はアリペイを使うことほとんどです。
アリペイは淘宝(タオバオ)を運営するアリババグループの1社であるということも普及の要因と言えます。
そして何といってもありとあらゆる物が安く買えるというのが人気を呼んでいることは間違いありません。
アパレル、宝飾品、靴、バッグ、自転車、電化製品、雑貨、美術品、各種チケット、食品、お酒、などです。
値段も中国の普通のお店で買うよりも安いのが通常です。ただし、ブランド品は避ける、店の信用度をチェックする、不良品を見分けるなど購入に際してはいろいろ注意しなければいけないことがあります。
また、日本から購入する場合は最終的な仕入れ価格を抑えるためには代行手数料、日本への国際送料などの諸費用も念頭において置く必要があります。そのためにはタオバオ購入の基本をマスターし、賢い買い物をすることが大事です。